ドイツ軍メキシコ秘密基地の指揮官を務めていたドイツ軍の将校。初登場時の階級は少佐。当時のドイツ軍人のイメージを当てはめ、強調した性格となっており、非常に高慢でプライドが高い。一方で勇気ある人間は人種を問わず尊重し、自身も国のためならば命をも惜しまぬ勇者でもある。
ストレイツォに瀕死の重症を負わされ川に捨てられたスピードワゴンを保護して尋問し、柱の男の1人を復活させ「サンタナ」と名付けた。そのまま実験を行うがサンタナの予想以上の能力を御しきれず、シェルターを抜け出されてしまったため、スピードワゴン救出のため基地に侵入していたジョセフと共闘。その際サンタナを倒すため手榴弾によって自爆した。
死んだと思われていたが、その後全身をサイボーグ化して再登場。その能力はサンタナのデータを基準に、それを上回るように作られていたが、カーズには及ばず胴体を真っ二つにされた。
その後再改造・修理を受け、カーズとの最終決戦時に再々登場。SPW財団と共に紫外線照射装置でジョセフたちを助けたものの、調子に乗ってとどめを刺そうとしたところを利用され、結果的にカーズが究極生命体となる手助けをしてしまう。
その後もジョセフの乗った戦闘機の浮きに潜み身を挺してジョセフを助け続けた。ジョセフとカーズの最終決戦を最後まで見届けた唯一の人物であり、ヴォルカノ火山噴火によって吹き飛ばされ生き残ったシュトロハイムは、ジョセフの仲間たちに彼の死を伝えた。
その後ジョセフの生還を知ることなく、1943年、スターリングラード戦線で誇り高きドイツ軍人として名誉ある戦死を遂げた。
能力チャート（サイボーグ化後）
- 身体能力
- 戦闘技術
- 人望
- カリスマ性
- 頭脳
そのパワーはサンタナを上回るよう設計されており間接が曲がる方向も自由自在。実際カーズとの戦闘でも序盤は押しており、身体能力（機械込み）だけなら優っていたように見える。
体中に埋め込まれた数々の兵器を使いこなし、柱の男をどのレベルまで細切れにすれば生命活動を停止させられるかなど、敵の研究にも余念がなかった。
プライドの高さが目に余る反面、誇り高さ故のカッコよさも兼ね備えており、軍に仕えている女性に嫌がらせのような遊びをするかと思えば人種の異なる少年の勇気を尊重する。彼ほど極端に良い面と悪い面が表に出ているキャラクターはなかなかいないだろう。
高いテンションと溢れる自信で部下を鼓舞する一方、サンタナに乗り移られ部下を躊躇いなく切り捨てる合理性と決断力を兼ね備え、その根底には誇り高きドイツ軍人としての勇気と決意が満ちている。性格がおかしいことを除けば司令官として実に優秀な人物だっただろう。
一見するとそのテンションの高さからアホみたいに見えるが、サンタナの実験の際はシェルターの強度を入念に確認したり、毎度何らかの打開策を講じて戦場に現れるなど勝算を高める努力を惜しんでいない。また、柱の男を使って昇級を目論む一方で、柱の男を放置した場合の人類への絶望的な影響も理解していた。
