スタンド(幽波紋)

スタンド(幽波紋)

出典:ジョジョの奇妙な冒険 荒木飛呂彦

第3部で初登場した能力。第2部までは「波紋」とそれを弱点とする生物のバトルだったが、第3部以降はこの「スタンド(幽波紋)」を使ったバトルとなる。「スタンド」とは「パワーを持った像」であり、その能力は持ち主によって様々。多くは持ち主の意志で操り、他人を攻撃したり持ち主を守ったりする守護霊のような存在である。

目次

スタンドとは

「生命エネルギーが作り出すパワーある像(ヴィジョン)」。作者の荒木先生によるとスタンドとは「超能力を目に見える形で表現したもの」。

スタンドという名称の由来は第3部では守護霊のように使い手の「傍に立つ (Stand by me)」ことからジョセフ・ジョースターが名付けており、第7部では敵や困難に「立ち向かう (stand up to)」ためのものとしてマウンテン・ティムが名付けている。また、設定上の由来はベン・E・キングやジョン・レノンで知られるミディアムバラード曲「スタンド・バイ・ミー」から。

スタンドを自らの意志で使役することができる人間を「スタンド使い」や「スタンド能力者」と呼び、スタンドを主軸において「本体」と呼ぶこともある。本体は人間とは限らず、犬や隼、ネズミなどの動物に発現する場合もある。

スタンドのルール

一部例外はあるがスタンドには原則的に以下のルールが存在する。

  • スタンドは1人につき1体
  • スタンドを見ることができるのはスタンド使いだけ
  • スタンドに触ることができるのはスタンドだけ
  • スタンドは本体の意思によって動く
  • スタンドが傷つけば本体も傷つく
  • 本体から離れて行動できる距離に限界がある
  • スタンドは特殊な能力を1つ持つ
  • スタンドは成長する

発現条件

スタンドは全ての人間が持っているわけではなく、下記の条件で発現する。

  • 生まれつき
  • 親族(ないしはそれに類する存在)に強いエネルギーを持ったスタンド使いがいて、その影響を受ける
  • 特殊な矢で射抜かれる。
  • とある隕石の加工物によって傷つけられる。
  • 「ホワイトスネイク」の能力によってスタンド能力をDISC化したものを頭部に挿入される
  • 各分野での長年の修行の結果として発現
  • 「悪魔の手のひら」と呼ばれる地域に遭遇する

スタンドの分類

スタンドの形状や能力は個別に異なるが、いくつかのパターンに分類することができる。

パワー分類

スタンドのパワーによる分類。原則としてスタンドの射程距離が短いほど強力なパワーを持つが、遠隔自動操縦型はプログラムのように特定パターンの動作しかできな代わりに長い射程と強力なパワーを両立している。

近距離パワー型

本体からの射程距離が短い代わりに身体能力が高く、大抵は岩や鉄を破壊するほどのパワーを有する。射程距離は概ね2m~10m程度であり、戦闘時は本体も近くで戦わなければならないため、本体にも一定以上の運動能力が求められ、直接的な負傷のリスクも高い。

遠隔操作型

本体からの射程距離は長いもののパワーは弱く、多くはスタンドのみを戦場に送り込み本体は離れて戦う。その性質上、奇襲攻撃やヒットアンドアウェイを得意とするが、パワーは弱いため正面対決には不向き。

遠隔自動操縦型

無限に近い射程と強力なパワーを両立し、さらにスタンドがダメージを受けても本体への影響がないものが多い。遠距離からの一方的な攻撃を得意とする。

一方で行動の自由度は極めて低く、一定の規則や条件に従って行動するため攻撃対象が特定できなかったり、敵に規則を看破されると逆手に取られてしまう場合もある。また、スタンドを使った防御や回避行動を取ることもできない。

形状分類

人間型

人間に近い形状のスタンドで四肢がある。作中で最も多く登場するタイプ。近距離パワー型のものが多く、戦闘スタイルは格闘中心、能力も対象に直接触れて発動するものが多い。

例:スタープラチナ、ザ・ワールドなど

群体型

蟻の群れのように複数体を合わせて1つのスタンドとするタイプ。最大の特徴は複数体で1つのスタンドであるため1体破壊されても本体でのダメージはごく僅かという点。

1体1体の力は弱く姿も小さいため遠隔操作型であることが多く、偵察や暗殺に向く。スピードワゴン財団の調査によると、このタイプのスタンド使いは心の中に大きな空洞を抱えたものが多いとされている。

例:バッド・カンパニー、ハーヴェスト、セックス・ピストルズなど

分裂型

スタンドの一部を分裂させて使用することができるタイプ。分裂した場合、群体型と同様1体あたりのダメージはある程度分散される。

例:ハイウェイ・スター、シアー・ハート・アタックなど

一体化型

本体とスタンドが一体化しているタイプ。

例:ラブ・デラックス、ストレイ・キャットなど

装着型

特殊メイクやスーツのように本体を包み込んでいるタイプ。

例:ホワイト・アルバム、オアシスなど

道具型

スタンド使いが道具として使用するタイプのスタンド。

例:エンペラー、トト神、ビーチ・ボーイなど

物質同化型

実体のある物に取り付くタイプ。一般人でも見ることができ、触ることもできるため、物理的な攻撃を加えることができるがスタンド以外での攻撃は本体にはフィードバックしない。

例:ストレングス、イエローテンパランス、ホウィール・オブ・フォーチュンなど。

不定形型

砂や霧など特定の形を持たないスタンド。性質上、打撃や斬撃などによる攻撃は効果が薄い一方、これらの攻撃から本体を防御することも難しい。

例:ザ・フール、ジャスティスなど

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