船を失って海上を遭難していたジョースター一行の前に現れた巨大な貨物船の檻に収容されていたオラウータンのスタンド使い。実はこの貨物船自体がフォーエバーのスタンド能力であったが、あまりのエネルギーゆえスタンド使いでない者にも見ることができ、触れることもできた。
オラウータンでありながら人間並みの高度な知能を持ち、自分が入っている檻の錠を指差してアンをおびき寄せようとしたり、マッチを擦ってタバコを吸ったり、ルービックキューブを完成させるなど知的な行動をとっている。性格は非常にスケベで人間の女性のピンナップを眺めたり、アンのいるシャワールームへ侵入するなどしている。
当初から貨物船が無人であったこと、共に貨物船に乗り移ったチャーター船の乗組員が勝手に動いたクレーンにより死亡するなど不可解なことに警戒していたジョースター一行だったが、貨物船それ自体がスタンドであること、そしてその本体がオラウータンであることなど考えもしなかった。
しかしアンのいるシャワールームへ侵入したところを承太郎に発見され、ただのオラウータンでないことを確信される。貨物船自体がスタンドであることはさすがの承太郎も気付くのに時間がかかり、一行を追い詰めたものの、承太郎の挑発に乗ってしまいスタープラチナのラッシュで殴り倒された。
名前の由来は、ウータン・クランのアルバム「ウータン・フォーエバー」で、本体が猿(オランウータン)という設定も「ウータン・フォーエバー」から。
能力チャート
- 身体能力
- 戦闘技術
- 人望
- カリスマ性
- 頭脳
オラウータンであるため筋力はもちろん、運動能力全般において大抵の人間よりも優れていると思われる。とはいえ承太郎クラスなら正面から殴り合えるかもしれないし、吸血鬼であるDIOには及ばなそうだ。
ジョースター一行を全滅寸前まで追い詰めている。惜しむらくは理性に欠けていたことか、挑発に安々とのってしまった。
オラウータンが人望を得られるのかという問題はさておき、短気でスケベ、自分の優位や有能さをことさらにひけらかすなど、人間であったとしても人望は得られないタイプだろう。
知性はあっても人間的な魅力に欠けることは間違いない。
戦略は完璧であったが、敵を仕留めきる前にスケベ心からアンに手を出そうとしたことから敗北を招いている。大人しく檻の中でじっとしていれば誰も気付かなかっただろうに、やはり知性はあっても理性の欠如が目立つ。
スタンド 力(ストレングス)
小さなボロ船と同化し、その膨大なエネルギーによって巨大な貨物船のように見せていたスタンド。貨物船自体がスタンドなので船内にあるものは扇風機のプロペラや配管、果ては壁や床まで全て意のままに操ることができる。
厳密な能力は不明で、船にしかなれないのか、それともあらゆるものを巨大化させる変身変形能力のようなものなのかはわからない。