ウィルソン・フィリップス上院議員 |

DIOがジョセフ達を追うために目をつけた自動車に乗っていた、エジプト滞在中のアメリカ合衆国上院議員。いきなり他人の車に乗り込むというDIOの暴挙に対し紳士的に諭したが、前歯を折られ、運転席に移動して車を運転するよう命令されるとたまらず激怒した。

その経歴は輝かしく、高校・大学と成績一番で卒業、大学ではレスリング部のキャプテンも努め、その後政治家となり上院議員にまで登り詰めた。

強欲でプライドが高く、ハワイに1000坪の別荘を持っていることや25歳年下の美人モデルを妻にしたこと、多額の税金（本人いわく他人の50倍以上）を収めていることなどを誇りにしており、いずれは大統領になるという野望を抱いている。

いきなり車に乗り込んで前歯をへし折り、車を運転するよう命令するDIOの暴挙に対し激怒し喚き散らすが、DIOの圧倒的な戦闘能力に命の危機を感じ逃走を図る。しかし何度車を降りても車の中に戻される不思議な現象についにパニックになりDIOの命令に従った。

しかし車は帰宅ラッシュの渋滞に巻き込まれ、DIOは大勢の人が歩いている歩道を走ることを指示。ウィルソン・フィリップスは自分の命惜しさに歩道の民衆たちを轢いて走行したが、最終的に殺害され、ジョセフの運転していた車に放り投げられた。

能力チャート

大学ではレスリング部のキャプテンを努めていたらしいが、年齢は見たところ40～50歳くらい、体型もでっぷり太っており、衰えてしまっているだろう。

戦闘の心得はない。レスリングの経験がある分一般人の中では戦うことに慣れていたのかもしれないが、それも昔の話だろう。

いきなり見ず知らずの人間が車に乗り込んできても動じず温厚に対応できる紳士だった。本性はひどいが並大抵のことで素は出さないだろう。上院議員に当選したのも頷ける。

あの紳士然とした態度には多くの人間が騙されるだろう。ただ、本性がアレなので事務所の中ではえばりちらしているような気がしないでもないが。

俗に言う成功ルートを完璧なまでに歩いてきた男。DIOも吸血鬼になっていなければ似たような人生を歩んでいたのかもしれない。作中ではアホっぽく見えるがいきなり人間の姿をした化け物が現れ、命の危機にさらされればパニックにもなるだろう。