ワムウ

ワムウ

出典:ジョジョの奇妙な冒険 荒木飛呂彦

柱の男の1人。年齢はおよそ12000歳。サンタナ同様、カーズたちがエイジャの赤石を求めて旅を始めた頃はまだ赤ん坊であり、彼らの中での階級はカーズ、エシディシに次ぐ第3位。自他共に認める「戦士」であり、自分が認めた「敵」と戦うことを生きがいとしている。

柱の男たちやシーザーに「戦闘の天才」と評されるほどの実力者であり、戦いに誇りを重んじ、戦いを侮辱されることを嫌う純粋な戦人。その点を何度かジョセフに利用されているが「策」を嫌っているわけではなく、あくまでジョセフが戦う意志を放棄していないことがわかるとその行動をかえって称賛していた。

自分の影の中に入られるのを極端に嫌い、影の中に入った者に対して無意識に反射攻撃をしてしまうクセがある。カーズやエシディシを「主人」と呼び、忠実に従っているが、影に入った者が彼らであってもそれは例外ではない。ただしあくまでも無意識の攻撃のため、直後に平伏し謝っている。

眠りから目覚めた直後の戦闘でシーザーをあっという間に戦闘不能に追い込み、ジョセフも追い詰めたものの、あえてジョセフの口車に乗り決闘の約束を交わす。その際ジョセフの心臓に毒の指輪(死の婚約指輪(ウェディングリング))を埋め込んだ。

スイスのサンモリッツにいるカーズと合流後は単独で乗り込んだシーザーを苦戦しながらも退け、その後ジョセフと古来の作法に基づく「戦車戦」での決闘で死闘の末敗れる。

最後は首だけになりながらも自身との決闘の勝者であるジョセフに襲いかかった吸血鬼たちに制裁を加え、ジョセフの戦士としての成長に立ち会えたことに喜びを感じながら消滅した。まさに純粋な決闘者としての最期にジョセフは無意識のうちに敬礼していた。

能力チャート

  • 身体能力
  • 柱の男たちの中でも筋力を活かした立ち回りが多く、戦車戦での決闘では素手で巨大な柱を壊して放り投げるなど人間を超越した筋力と肉体強度を見せた。

  • 戦闘技術
  • 「戦闘の天才」の呼び名は伊達ではなく、最初の戦いではジョセフの策をことごとく見抜き、シーザーとの戦いではとっさの的確な判断によって危機を免れるなどその戦闘センスの高さを披露した。一方戦士として純粋すぎるため卑怯な策で有利になろうとはせず、そういったことは思いつきもしない。

  • 人望
  • 戦闘を好む一方、自身の敵として不十分な相手には興味を持たず、また女子供の殺生を嫌う。その性格は柱の男たちだけでなく、本来敵であるジョセフからも敬意を受けた。

  • カリスマ性
  • 基本的には自らの主人であるカーズたちに忠実だが、その命令が自らのポリシーと反する場合には明確に反対している。ただしあくまでも意見を言うにとどまっており、率いるよりも率いられることを良しとするタイプのようだ。

  • 頭脳
  • 戦闘において天才的な発想と思考能力を有する一方、戦闘以外については興味がないらしく全くと言っていいほど触れていない。もっとも2000年の眠りから目覚めてすぐに現代に適応するあたりさすがは柱の男といったところか。

風の流法(モード)

体機能の作用で空気の流れを自在に操る能力。胸の管から水蒸気を噴出して身体を纏わせ、太陽光線を屈折させることで透明に見えるとともに太陽の下での活動を可能にしたり、頭の触角で風の流れを感じ取ることができる。

神砂嵐(かみずなあらし)

両腕を前に突き出し、それぞれの腕を間接ごと回転させることで両腕の間に真空状態の破壊空間を作り出して攻撃する。その威力は大理石の柱を粉々にえぐってしまうほど。

最終流法(ファイナルモード)・渾楔颯(こんけつさつ)

胸の管から風を取り込んで肺の中で圧縮、触角から高圧で吹き出す空気の刃。ただし圧縮に伴う摩擦や熱が強力すぎるためワムウの肉体ですら使用中はどんどん崩れていく、まさに最終流法(ファイナルモード)。

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