『ジョジョの奇妙な冒険』第1部、第2部のキーアイテム。かつてアステカ文明の「血の儀式」で使用されていたもので、ジョナサンが生まれたばかりの頃、ジョースター卿がロンドンの美術商から購入した。ジョースター家とディオの数奇な運命の原点とも言うべきアイテム。
第一部のプロローグはこの仮面を被った大男が生け贄の美女を刺し殺し、その返り血を浴びるというショッキングなシーンから始まる。これが石仮面の力で世界に君臨しようとした「太陽の民アステカ」の「血の儀式」である。
その後、考古学の調査をしていたウィル・A・ツェペリの一団がメキシコのアステカ地下遺跡にて発掘し、年月を経てジョースター卿の手に渡った。
石仮面の秘密
血を浴びることで裏面から8本の骨針が飛び出し、石仮面を被っている人間の脳に食い込むことで人間の未知の才能を開花させる。
能力を開花した人間は通常の人間を遥かに超える身体能力と不死身の肉体、人間から血を吸い取り、自分の血液を与えた人間を自らの忠実なしもべ(ゾンビ)とする力を手に入れる一方、太陽の光を浴びてしまうと体が灰になって消滅するという弱点が発生する。
この能力を開花した人間のことを作中では『吸血鬼』と呼んでいる。
起源
その起源は第2部で登場する闇の一族の天才・カーズが究極生命体(アルティミット・シイング)になるために作っていた道具の試作品。
石仮面によって生み出された吸血鬼は彼らにとって高エネルギーの食料となったものの、石仮面の骨針は人間の脳を「押す」ことはできてもカーズたちの脳を「押す」にはパワーが足りなかった。
最終的にカーズが完成させた石仮面は足りないパワーを「エイジャの赤石」によって補うため、額に赤石をはめ込むための窪みが作られていた。