DIOの館内部に幻覚を作り出していたスタンド使い。館内を巨大な迷路のようにし、承太郎たちがダービー弟と戦った地下には南国風の景色とさながら南の島のような陸地を作り出していた。隠れ潜んでいたがアヴドゥルの特殊な炎とイギーの嗅覚によって発見され、戦うまでもなく再起不能となった。
後に回想でジョースター一行の前に出向く際、ヌケサクを「しょせんただの吸血鬼」と見下すシーンが描かれているが、ヌケサクと大差のないあっけない倒され方であった。ナレーションにも「戦いもせず再起不能(リタイヤ)」と克明に表記されているところが情けなさを増している。
能力チャート
- 身体能力
- 戦闘技術
- 人望
- カリスマ性
- 頭脳
小柄であることや、急襲であったとはいえイギーの攻撃を避けることも防ぐこともできずあっという間に退場した点から身体能力は低そうだ。
能力の詳細すらわからないままリタイヤしてしまったが明らかに戦闘向きの能力ではなく、直接戦闘のための技術も備えていなかっただろう。ただ、あくまで能力を駆使したサポートに回っているあたり本人も自分の能力の特性を理解していたと思われる。
ヌケサクと大差のないやられっぷりだったが、その実力はヴァニラ・アイス、テレンス・T・ダービーといったDIOの館の主要キャラから一定の評価を受けていたようだ。
性格の方は完全に不明だが、戦況を左右するような動きはせずサポートに徹していたことから自主性の強いタイプではないと考えられる。
自分の能力と相手の力量を理解し、戦況を有利に運ぶために適切な行動を取っていた。予想外だったのはジョースター一行の索敵能力とイギーの瞬発力だろう。
スタンド ティナー・サックス
館の地下まで含めた内部全体といった広範囲に幻覚を作り出す能力。スタンド名の由来は木管楽器のテナーサックスから。