シンガポールのホテルにおいてポルナレフを襲ったスタンド使い。「アメリカインディアンの呪術師」という触れ込みで商売をする殺し屋で、スタンドの性質上、被害者は一般の人間には呪い殺されたようにしか見えないため、マフィア、軍人、政治家などから多くの需要があった。
見た目は筋骨隆々の大男で全身に無数の傷跡がある。これは彼のスタンド「エボニーデビル」を恨みのパワーによって操っているためであり、相手を恨めば恨むほど強くなるためわざと相手に傷を負わされてきたことによる。
ポルナレフはまんまとこの手口に乗せられてしまい、エボニーデビルが憑依した人形の攻撃を受ける。
シルバーチャリオッツが本体の目の届かないところでは戦えないという性質を突いてポルナレフをベッドの下に拘束、床にジュースや酒をぶちまけて漏電したドライヤーで感電死させようとしたが、割った鏡で相手の位置を把握したチャリオッツによってスタンドを切り刻まれ、ダメージのフィードバックによってトイレに隠れていたデーボ本人も死亡した。
名前の由来は、アメリカのロックバンド「ディーヴォ」。
能力チャート
- 身体能力
- 戦闘技術
- 人望
- カリスマ性
- 頭脳
見た目に反して暗殺向きのスタンド使いだったが、最初に敵の攻撃を受けてなお戦い続けるタフさと傷を負うという恐怖に打ち勝つ精神力を持っていた。
シルバーチャリオッツが本体の目の届かないところでは戦えないという弱点と、拘束することで仲間への連絡や攻撃の回避ができない状態を作り出し、自らのスタンドはベッドの上から攻撃するという完璧な作戦でポルナレフを一方的に追い詰めた。
取引相手としての仕事能力には信頼が置かれていただろうが、金さえ払えば人を殺める人間を本心から信頼できる人間はまず居なかっただろう。まして殺害方法が呪術という点も怪しさと恐ろしさを増幅させ、不必要には近寄りがたいものにしていたことは想像に難くない。
スタンド能力を使い、呪術による暗殺者という孤独な仕事を生業としていた。信頼する部下もいなければ、彼についていこうという人間も皆無だっただろう。
ジョースター一行を個別に襲撃した点やその戦法は見事だった。鏡にまで頭が回り、事前に撤去するなりバルコニーに置いておくなりすればポルナレフに為す術はなかっただろう。もっとも、鏡を割ったとしてもベッドの下からベッドの上が見える角度に都合よく落ちたのは運が悪かったとしか言いようがないが。
スタンド 悪魔(エボニーデビル)
本体の恨みのパワーによって行動するスタンドで、相手を恨めば恨むほど強くなる。スタンドの像はオブジェのようなものだったが発動後は人形に憑依し、人形へのダメージが本体にも跳ね返るようになった。