中世時代、騎士を修練する町だったウインドナイツ・ロットで行われていた屈強男(タフ・ガイ)の血も凍る地獄の訓練法。ここの歴史でこの訓練法をやり遂げたものは歴代5人しかいない。
10Kmにおよぶ町の北東山道を登っていく修練法だが、途中77人の敵と対戦し勝ち抜かなければならない、いわゆる77人組み手となっており、その性質上挑戦者は重い甲冑をつけたまま崖や川を越えていくことになる。
さらに途中77人の敵との組み手は全て真剣勝負であり、倒した対戦相手が身に着けている腕輪や足輪を証拠の戦利品として身につけたまま先に進まねばならない。
これら1個1個の重量はそれほどではないものの、77人目との戦いでは合計76個、重量にしておよそ100kgを身につけて戦うことになり、ほとんどの挑戦者はそれまでの疲労と重量でまともに動くこともままならず、カブトごと頭を叩き割られる。
かつてこの修練をやり遂げたものはたったの5人とされている。
- 1327年 獅子王ウィンザレオ
- 1389年 イナズマの騎士アイクマン
- 1408年 独眼のカイネギス
- 1563年 タルカス
- 1563年 黒騎士ブラフォード
このうち黒騎士ブラフォード以外の4人は全てタルカスのような怪力巨体だったとされており、この事実はブラフォードの髪を操る技・死髪舞剣(ダンス・マカブヘアー)の利便性と強力さを物語るエピソードとして語られている。