カラチの町でケバブ屋になりすましてエンヤ婆を殺害し、そのままジョースター一行を襲撃したスタンド使い。当初は上品で紳士的な物腰だったが徐々に本性の卑劣さを剥き出しにしていった。DIOには金で雇われており、前金を受け取っていた。
スタンドを使ってエンヤ婆の脳内に肉の芽を植え付けて殺害した後、ジョセフの脳内にも肉の芽を持ったスタンドを侵入させ人質とした。言いなりになった承太郎に次々と嫌がらせをした挙句、店の商品を盗ませた挙句それを店員に知らせ、承太郎をリンチにさせるといった攻撃に出た。
しかしジョセフの脳内に入り込んだスタンドがハイエロファントグリーンとシルバーチャリオッツに追い詰められると逃亡し、今度は承太郎の脳内に入り込もうとしたがスタープラチナに捕らえられ腕と脚をへし折られ降参。命乞いをし承太郎の靴まで舐めた。
が、承太郎が許した素振りを見せると豹変し、近くにいた少女の脳内にスタンドを侵入させ人質に取る。しかしジョセフの脳内を脱出した際、花京院にハイエロファントグリーンの触手を縛り付けられており、今度こそ敗北を悟って降伏したが、許してもらえず3ページ半に渡ってスタープラチナのラッシュを受けて再起不能となった。
名前の由来は、アメリカのバンド「スティーリー・ダン」。
能力チャート
- 身体能力
- 戦闘技術
- 人望
- カリスマ性
- 頭脳
体格は良いが運動能力に優ていれるわけではない。なによりこの性格では自身の安全が保証されていない限り相手に立ち向かうことができず、まともに戦えそうにない。
自分のスタンドの性質と能力はよく把握していたが、敵の性格や能力を知らなすぎた。本人は予習してきたらしいが、花京院には「敵を知らなさ過ぎる」、承太郎には「本当に予習してきたのか?」と評された。そもそもこのスタンド能力であれば敵の前に姿を現したのが失策である。
自分の身の安全が確保できている限りは横柄で図々しい態度を取るが、それがなくなるとすぐさま平伏し命乞いをする情けなさ。あげく一度降伏したにもかからわず不意打ちするなど人徳の欠片もない人物であった。
威厳も尊厳も誇りもあったものではない。作中でも屈指の卑劣で卑怯で情けないスタンド使いであった。
彼の戦術の前には最初からどうあがいても勝利はなかった。仮にジョセフを倒せていたとしても1人、また1人と倒されていくのをジョースター一行が良しとするとでも思ったのだろうか。彼にとって最高のパターンを考えても、いずれ相打ち覚悟で倒されていたに違いない。
スタンド 恋人(ラバーズ)
耳から相手の脳内に侵入することで、本体が受けた刺激を数倍にして巣食った相手に与える能力。大きさは最少クラス、パワーも髪の毛1本すら動かせないほどであり、本体であるダンも史上最弱のスタンドと自認している。小型の虫のような像を持つ。