あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!

あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!

出典:ジョジョの奇妙な冒険 荒木飛呂彦

ジャン=ピエール・ポルナレフのセリフ。DIOのスタンドを少しだけ体験したポルナレフは一行と合流後、その体験を語った。しかし本人も言っているとおりその内容は要領を得ず、DIOを倒すヒントには到底なりえないものだった。その証言はDIOの能力の未知なる恐ろしさがただただ伝わってくるだけであった。

DIOの恐ろしさ、未知の力を表現した絶妙な演出。そしてその理解不能な事態にポルナレフが受けた印象を表す名セリフだったが、その後DIOの能力が明らかになった後で辻褄が合うように考えるとシュールなギャグ調になる(後述)こともあり、ジョジョの有名なセリフという枠を超え、ジョジョを読んだことのない人でも知っているほどの有名なネットスラングとなっている。

これを元に理解不能な事態に混乱している状態を指してポルポル現象ポルナレフ状態と呼ばれることもある。

全文

やつを追う前に 言っておくッ! おれは今 やつのスタンドを ほんのちょっぴりだが 体験した

い…いや… 体験したというよりは まったく理解を 超えていたのだが……

あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

「おれは 奴の前で階段を登っていたと
思ったら いつのまにか降りていた」

な… 何を言っているのか わからねーと思うが

おれも 何をされたのか わからなかった…

頭がどうにかなりそうだった… 催眠術だとか超スピードだとか

そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ

もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ…

考察

ポルナレフがDIOのスタンドを体験するシーンだが、ポルナレフの言うとおり「階段を登っていたと思ったらいつのまにか降りていた」というシーンである。後に明らかになったDIOのスタンド「世界(ザ・ワールド)」の能力は「(体感時間で数秒間ほど)時を止める」だった。

つまりこの時DIOは「ザ・ワールドの能力で時を止め、階段を登っているポルナレフを階段の下まで運んでいき、すかさず元の位置、元のポーズに戻ってから余裕の表情を浮かべて時の流れを元に戻す」ということをしていたことになる。

あのDIOがこんなお茶目なことをしていたと思うと腹筋崩壊ものである。ちなみにDIOのスタンド、ザ・ワールドは近距離型であるにもかかわらず10メートルという長射程を持っているため、ポルナレフを階段の下まで運ぶのは本人ではなくスタンドでも可能と思われる。

再現動画

ザ・ワールドの能力で時を止め、階段を登っているポルナレフを階段の下まで運んでいくDIO様を再現した動画。

日常での使い方

あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!俺は…

「あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!」と言った後、今起きた理解不能な現象を語ろう。その現象が理解不能であればあるほど効果的だ。

最近ではTwitterでも「あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!ツイート」が散見される。

使用例

  • あ、ありのまま今おこったことを話すぜ。俺は五島列島に来ていると思ったら北国に来ていた。何を言ってるのか分からねーと思うが
  • あ…ありのまま今起こったことを話すぜ!「おれは 散歩の途中で欲しかったガンダムのカードダスを見つけたと思ったら、自販機が空になっていて財布も空になっていた。」な…何を言ってるのかわからねーと思うが、僕もわからなかった。
  • あ、ありのまま今起こったことを話すぜ… 朝起きたら部屋の床に鶏肉が落ちていたんだぜ…(うちでは鶏肉買った記憶ない) 何を言っているのかわからねーと思うが私にもさっぱりです……
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