悪には悪の救世主が必要なんだよ
エジプトに到着したジョースター一行を襲ったエジプト9栄神最初の刺客。盲目だが非常に耳が良く、羽音でハエの種類を特定し、白杖で石を弾いて仕留めることができるほど。その驚くべき聴力でおよそ4kmも先から一行の動きをかなり正確に読み取り攻撃した。
スタンド能力のため子供の頃から死の恐怖を持たず、犯罪や殺人すら平気だった。しかしある時出会ったDIOの悪のカリスマ性に心酔し、生まれて初めて自分の価値を認められたことで「この人に見捨てられ殺されるのは嫌だ」と思うようになり忠誠を誓った。
水のスタンド能力による遠隔からの攻撃によって一行を追い詰めるが、イギーの愚者(ザ・フール)の滑空能力と承太郎の機転により本体に接近され、スタープラチナの一撃によって敗北。致命傷ではなかったがジョセフのハーミット・パープルでDIOの情報を探られることを恐れ、自らのスタンド能力で自害した。
死に際に自分を倒した承太郎への礼儀として自分のスタンドがエジプト9栄神に暗示されていることを明かし、自身のDIOに対する忠誠心を語った。承太郎はその死に様に対し敬意を表し、彼の持っていた白杖を墓標として砂漠に埋葬している。
名前の由来はセネガル出身のアーティスト「ユッスー・ンドゥール」。
能力チャート
- 身体能力
- 戦闘技術
- 人望
- カリスマ性
- 頭脳
目が不自由なため運動や格闘はできないが、驚異的な聴力と空間認識能力、そして記憶力でそれを補っていた。
自分のスタンド能力と身体的な不利をよく理解し適切な戦術でジョースター一行を襲撃した。子供の頃からスタンド能力に目覚めていたらしくその扱いにも長けていた。
身体的な事情への周囲の理解のなさもあったのだろうが、スタンド能力を用いて周囲の役に立とうとするのではなく、犯罪による復讐という方向に使ってしまっていた。結果、DIOに見初められるまで他人から必要とされず、孤独な人生を送ってきたことが彼の発言から伺える。
DIOを「悪の救世主」と評したが、自身が救世主として悪党を束ねることはなかった。おそらくDIOに出会うまでは「悪の救世主」などという存在は考えもしなかったのだろう。
自分をよく知り圧倒的に有利な状況で戦闘を展開した。また相手の能力についてもある程度調べてきたようで、ジョセフのハーミットパープルによって情報を引き出されることを拒み自害した。敗北したとはいえDIOのために戦い、最期までDIOにとって不利な情報を与えなかったという点では本人の希望通りの立ち回りができていた。
スタンド ゲブ神
水の像を持つスタンド。性質も水そのもので砂に溶け込むことも可能だが、移動速度はかなり高速で、銃弾のように人間を撃ち抜いたり、水圧カッターのように鋭く切り裂くことができる。標的の気管に入り込んで窒息させることも可能で、この方法で殺害されたスピードワゴン財団の人物の口にはなぜか小魚まで生息していた。