タロット大アルカナ12番目のカード「吊られた男」に暗示されるスタンド。両右手の男、J・ガイルのスタンド能力で、外見は包帯ぐるぐる巻きのミイラ男だが、左側の頭部が露出し、脳に当たる部分に機械的な何かが埋め込まれている。
鏡やガラスなど光を反射する物体の反射光の中に潜み、鏡の中で誰かを攻撃するとそのダメージが現実のものとなる能力。反射光の中に潜んでいるので現実世界でその姿を確認することはできない。
ラバーソールの発言から「鏡のスタンド」と認識されていたが、その能力を見きった花京院やポルナレフが言い表した「光のスタンド」の方が実情に則している。もっとも、ラバーソールは「鏡を使う」と発現しているためこの発言が間違っているというわけではない。
鏡ではなくその反射光に潜むという性質上、鏡そのものを破壊してもダメージはなく、鏡で「ハングドマン」が映っている部分にあたる現実世界を攻撃してもダメージはない。そのため潜伏している間は無敵。
鏡から鏡に移動する際はその直線状をとてつもない速さで移動するが、この間は現実世界を移動しているため軌道を読めば攻撃することができる。鏡が何らかの理由で光を反射しなくなった場合(例えば瞳に映った場合は、瞳が閉じられるなど)した場合は強制的にその先にある鏡に移動させられる。ポルナレフたちはこの性質を利用して辛くも勝利を収めた。
スタンドデータ
- 破壊力 C
- スピード A
- 射程距離 A
- 持続力 B
- 精密動作性 D
- 成長性 D
殺傷能力自体はほぼ人間同様で、右手首に付けた短剣で攻撃する。
ポルナレフのシルバーチャリオッツでも見切れないほどのスピードで鏡と鏡の間を移動する。ただし鏡の中で敵を攻撃する場合の速度は人間とさほど変わらないようだ。
遠隔操作型のスタンドで、ポルナレフと花京院を攻撃した際も本体はかなり離れたところにいた。
町中でアヴドゥルを攻撃した後、車で逃走するポルナレフと花京院を追跡し、その後倒されるまでスタンドを使いっぱなしであった。
遠隔操作でしかも鏡の中で行動するためか動作は正確さを欠き、ポルナレフに対しても何度か今一方のところまで追い詰めていたものの決定打には至らなかった。
完成に近いスタンドのようだ。事実唯一の弱点とも言える軌道を読まれ攻撃されることに関してはJ・ガイルも承知しており、その対策も用意していた。